透過電子顕微鏡(TEM / STEM)は、高エネルギー電子ビーム(80〜200 keV)を用いて、ナノスケールの構造を可視化する手法です。Si半導体からSiC / GaNなどの化合物半導体まで、デバイスの微細化に伴う高度な解析ニーズにお応えします。
通常のTEM/STEM(分解能 約1〜2Å)に加え、球面収差補正レンズを搭載したAC-STEM(Cs補正付STEM)を導入。従来の限界を超えた高分解能により、原子配列の直接観察が可能です。。
| 項目 | SEM | TEM/STEM | AC-STEM |
|---|---|---|---|
| 分解能 | 数nm〜 | 約1〜2Å | 1Å以下 (原子レベル) |
| 主な用途 | 表面・広域断面観察 | ナノ構造・界面解析 | 原子配列・最先端極微細デバイス |
| 元素分析 | EDS (広域) | EDS / EELS | 極微小領域のEDS / EELS |
| 超高分解能分析 | 結晶情報 | ナノ領域での組成分析 |
|---|---|---|
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半導体デバイス・薄膜解析
Si系デバイス・薄膜
エネルギー・次世代材料
有機EL(OLED)・有機デバイスの構造評価
各種固体材料の形態・構造観察
試料をFIB-SEMなどで薄片化し、薄片試料に電子線を照射します。試料から透過した電子線の透過分布から高分解能像を得たり、結晶情報、組成情報、電子線回折により試料の構造情報を得ることができます。

| TEM | STEM |
|---|---|
| 回折コントラスト(散乱コントラスト)が得意なため 結晶性に関する情報取得に長けている |
HAADF像(Z(原子番号)コントラスト像)が取得可能 ドーナツ型の検出器を使用するので、 回折コントラストの影響はかなり弱められ組成コントラスト取得に長けている |

図1では、界面に存在するひずみによるコントラスト・欠陥の様子が良く分かる一方、基板とGaN膜自体では明確にはコントラストの差は認識できません。一方図2では図1で見られた欠陥、基板界面のひずみといった回折コントラストに起因するコントラストはほとんど見られていません。その代わり、基板とGaN膜そのもののといった組成の違いによるコントラスト差ははっきりついているのが分かります。
このようにTEMは回折コントラスト(結晶に起因)に起因する分析(例:欠陥評価、電子線回折測定、グレインサイズの評価など)に向いており、STEMは組成に起因するコントラストに関係分析(例:化合物半導体の積層構造の確認など)に用いると有効であることが分かります。
また、STEMは電子線プローブを走査できることから、EDS/EELSといった面分析を行えること、TEMに比べると比較的、薄片試料厚さが厚くても像の確認ができます。そのため、故障解析などで薄片試料を少し厚めにして作製し(内部に異常部を挟み込むように)観察するようなケースにも多く利用可能です。
Ga極性面とN極性面は成長速度・表面拡散が異なるため結晶性に大きく影響します。ABFの原子像とシミュレーション像を比較することで直接極性を決定することが可能。
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高アスペクト比ホールのメモリセル解析には、深さ方向に均一な厚さでカーテン効果等のアーティファクトの影響を回避したTEM試料作成が必要不可欠です。弊社では均一な厚みでアーチフェクトを抑えたTEM試料を高い再現性で作成できる技術を確立。
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断面・平面方向など多角的な解析を実施することにより高精度なナノメートルスケールの膜厚評価が可能。
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元素マッピング・ライン分析の結果、ワードラインとして使用されているW・High-kゲート絶縁膜のAl2O3・バリア層のTiN・フローティングゲートSiO2層を明確に特定可能。
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高分解能STEM観察ではFin FET構造をSi原子が確認可能なナノメータースケールで評価が可能。
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最新のマシンラーニング技術を用いた自動膜厚測定、取得したSTEM像から境界線を定義し統計的な数値解析が可能。
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技術資料
アプリケーションノート